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先週あがたさんのライヴがあり、その後のまたその後の飲み会に押しかけてあがたさんを囲み深夜まで飲み続け、ヘロヘロでした。
このフェスティバルの話をするのを忘れていました。もっとも私は酩酊状態だったしな。
ようやく繋がりました。
以前からこの長い小説「石狩平野」にうちの店の事が出てくるとは聞いていたんです。
読み終えました。
明治、大正、昭和を逞しく生き抜いた鶴代という女性のお話。
本のぶ厚さに負けて最初はなかなか進まなかったんですが、どんどん面白くなっていきますよ。
近代史としてもいろいろ勉強になりました。
薩摩藩、長州藩のこととか、甘粕正彦と関東大震災や関東軍のことなど。
船山馨の実家は札幌にあった帽子屋さんで、原材料なども扱っていたんです。
私の祖父も材料を買いに行ってました。
鶴代の夫が「杉帽子店」という店を営みます。
小説の中での杉帽子店の看板はこういうイメージでした。
モチベーションという言葉を学生時代の心理学の講義で聞いたのですが
「動機づけ」 という言葉は知らなくて意味もわからなく、変な日本語だなと思っていました。
ヤル気ですよね。
難しい帽子の注文を受けたときは依頼主とのやりとりが重要になります。
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帽子の名称はじつに曖昧です。形の名前、素材の名前、有名人の名前。みんな勝手に名前つけています。
文字で表すのはいささか難しいのが帽子であります。
たとえば、ニットキャップ、パナマハットなどは素材の名前で型の詳細を特定しません。
ガルボ・ハット、慎太郎ハットなんてその時代でしか通用しません。
テラピンチというのは業界にしか通用しないし
ボルサリーノとかニューヨーク・ハットとかメーカーの名前を型の名前だと思っている方もいます。
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今日、一件スルーした話
電話で「Overseas Cap」を探しているとの問い合わせ。
そんなの知りませんが調べてみるとありました。元来はアメリカ陸軍の海外派兵用の制帽のことですが。
制帽って何万人ものために作る帽子なのですがそこが判ってないです。
それにしても普通に帽子屋にあるものだと思っている上から目線の女性。
見本があるのなら作れますが、ミリタリー関係で調べてください!
Oversaesって曖昧すぎて、そんな言葉に頼っての電話で注文が通じると思っているってんでしょうかね。
見当がつきません。
しかし、なんでその帽子に拘るのか?
キャリアっぽい女性の電話だっただけにもっと噛み付けばよかった。
Lサイズのみしか入手できないのでお客さまのリクエストによりMサイズに詰めました。
これがけっこう手間がかかるんです。ロックミシンでほつれ止めかけているし。縫い目をほどくのも慎重に。
このハンチングはカンゴール社の今春夏ものです。
今は亡きイアン・カーティスが在籍していたイギリスのポスト・パンクのバンド JOY DIVISION の映画がらみの製品で 実に私好み。
よく見るとマイクを持って唄ってる柄です。
だから面倒くさいお直しも無料でやっちゃいました。おまけに値引きも。
買ってくださるお客様が上得意という理由もあります。内緒にしてもいいんだけど気に入ったお客さまにはどうしても「えこ贔屓」してしまいます。
エコじゃないからね。ポイントつかない。
「シナ織り」の帽子作りに追われています。
作業中なのに携帯に注文が入りますが返信するのに時間がかかります。PCで返信したほうがキーを打ちやすいので。
iPoneに換えようかなとグダグダしています。二年縛りで今使っている機種がようやく終わったので換え時なのですが。
(Wi-Fi環境でないから現在のように安くはならないけどさ。)
設定がなんだかいろいろ面倒くさそう。家からあまり移動しないので必要ないっか。
「シナ織り」の帽子の注文の返信には明朝(17日)までに完成と連絡しましたが、
はたして今現在、あともう少し。カーブの具合は指先の力の入れ方が微妙なんですが、写真だけでは伝わりません。
飾りもつけなくちゃいけないんだけど。
明日の朝は無理かも。 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 夕方、発送ということでお願いします。